犬の幼稚園と保育園の違いは?
- くどう まやか

- 1月21日
- 読了時間: 6分
更新日:1月23日
こんにちは!大阪市福島区の犬の幼稚園、oluoludogschoolの工藤です。
今回は犬の「幼稚園」と「保育園」の違いについて解説していきます!
犬の幼稚園と保育園の違いは明確にはない

幼稚園として運営しているところも、保育園として運営するところも、実は明確な違いはありません。
幼稚園も保育園も、
・犬を迎えたら当たり前に幼稚園や保育園に通う
・子犬の時期から通うことで困った行動の「予防」を行う
・犬の社会性を身に着ける
・一人暮らし・共働きなど長い留守番がある家庭のワンちゃんの預かり先
などの用途で通われるのが一般的です。
どちらも基本的なしつけ(トイレ・甘噛み・お手入れ・散歩・ハウス)と、発散や長いお留守番時のお預かり先として機能しています。
「幼稚園・保育園」と時代背景

4~50年ほど前、犬は外に繋がれて「番犬」として仕事をするというのが一般的でした。
小型犬が主流になったことでお家の中で暮らすようになり、番犬⇒ペット⇒家族へと犬との関係性が変化していきます。
そこで、本来家の外で暮らす分には問題とならなかった犬の行動が、人間にとって問題になっていったことで「犬のしつけ」のニーズが高まっていきました。
家の中での吠え、お手入れで嫌がる、おトイレの失敗、お散歩中に引っ張る…などなど。細分化するともっとたくさんのお困りごとがありますが、どれも犬と屋根の下で共同生活することで生まれた「お困りごと」です。
そんなお困りごとの解決方法として、訓練所やドッグスクールが最後の砦として機能していました。
その延長で、犬との暮らし方や犬への捉え方がより「家族」へと変わっていったことによって、困ったことがあるからしつけをするのではなく「犬を迎えたらしつけを当たり前にする」という考え方にシフトしていきました。
その考え方の変化にあわせて、幼稚園は2010年ころに東京・大阪を中心に発足しはじめました。
それにくらべて「保育園」はかなり後発にできた言葉と言えます。
個人的には、よりもっと身近に、犬を預けるという選択肢やトレーニングをとらえられるように…といった差別化のために「保育園」という言葉が生まれたのではないかと思います。
犬の幼稚園や保育園はいつごろから通わせるべき?

施設によりますが、大体2回目の混合ワクチン接種後からの通園を推奨しているところが多いです。
施設によっては生後〇かけ月以内の仔犬対象という制限がかけられていることがあります。
犬の社会化期は生後3週齢~13週齢までと言われています。
この時期は脳が急激に発達し、あらゆるものへの好奇心がいっぱいです。
コミュニケーションや、音・人・犬・もの・場所・ニオイなどの刺激に対して警戒心がうすく、色々なものに慣れるべき大切な時期です。
ワクチンプログラムの完了を待つとこの社会化期を逃してしまうため、ワクチンプログラム完了前からの通園を推奨しているところがほとんどです。
そして生後13週齢~6か月までを若齢期といい、この時期に犬の性格が完成すると言われています。このころから徐々に警戒心があがっていき、あらゆる刺激に対して徐々に「怪しい・苦手」などの気持ちを抱き始めます。
この”刺激に対して寛容な時期”ののち、性成熟が始まるまでの間に色々な刺激に触れてもらったり、苦手意識が深まる前に予防的なトレーニングをおこなうのがパピートレーニングです。
成犬になってから通わせるのは遅い?

早ければ早いほど良いということは事実です。
成犬から始めるよりも、パピーから始めた方がトレーニングの難易度が易しく、習慣化しやすくなります。
実際、幼稚園や保育園の中には〇カ月以上は入園ができない、あるいは既定の月齢を超えた場合は追加料金が発生するケースもたくさんありますので、成犬から始める場合は少し選択肢が狭まるかもしれません。
しかししつけやトレーニングを始めるのに、何歳からやっても遅いということはありません。
成犬から幼稚園や保育園に通わせる場合、だいたいは何かお困りごとがあって通園されるケースがほとんどです。
こういうふうにやっていきましょう、こういうふるまいはより助長させてしまうのでこうしましょう、といったアドバイスをすると、「もっと早くやってあげたらよかった」「私たちの接し方がよくなかったのかも…」と落ち込んでしまう飼い主様を何度も見たことがあります。
犬との暮らしで後悔がないようにというのがいちトレーナーとしての願いです。
幼稚園や保育園の選び方における注意点
①細くても長い期間通える条件で探す
困ったことがあってもなくても、高頻度で通って短期間でやめるよりは細くても長く通った方がいいです。
子犬の時期から通ったとしても、若齢期、青年期、シニア期…と犬のライフステージが変わるごとに様々な変化が訪れます。
また、青年期までトレーニングをしたからといって、シニア期まで変化がないかというとそんなことはもちろんありません。
そういった変化に対応するため、望ましい環境設定を習慣化するためという意味でもなるべくながく通える条件で探しましょう。
たとえば、通いやすさは非常に重要な観点です。家からの距離、料金、営業時間など。
ご自身での送迎が難しい場合は送迎サービスを行っている施設もありますので、そういった観点でも探してみましょう。
また、どんなに通いやすくてもやり方や考え方に共感ができないといった不安点がある場合は、中々続きません。
なるべく指針や考え方に共感できる施設を選びましょう。
②「問題行動」がある場合はしっかり吟味する
社会化・予防トレーニング・発散などの観点では、比較的ハードルが低くどの幼稚園・保育園でも大きな違いはありません。
しかし、問題行動がある場合、その度合いによっては吟味する必要があります。
たとえば、攻撃性を伴った行動や、呼びかけても聞こえないほど吠える、分離不安などの強い行動は「しつけ」というよりは「行動治療」の分野にあたります。
行動治療の場合は幾度となくトライアンドエラーを繰り返す必要があります。
幅広い分野での知見が必要となり、犬の生活全体を見直すことが大切です。
例えばお手入れが苦手で強く抵抗して噛みつく、というお悩みがあったとして、お手入れの練習だけをすればよいかというとそうではなく、痛みや不快感を取り除く医療による治療、食事の改善、発散方法の改善、日ごろの愛犬との触り方や接し方、睡眠の環境設定などすべての要因が絡まってくるのです。
犬の状態やお困りごとによっては、その施設のトレーナーに知見があるか、そういった犬も受け入れているのかなどを確認することが大切です。
そういった強い行動の改善を行っている施設は、幼稚園・保育園・ドッグスクール・動物病院内の行動治療科など様々な名前で看板を出していて、こう探したら一発で辿り着くということはないのが現状です。
幅広く調べてみることをおすすめします。
③レクチャーやレポートがある施設があるところを選ぶ
パピー成犬に限らず、トレーニングの内容に関してレクチャーがあるところがおすすめです。
犬は環境と習慣によって行動が変化しますので、幼稚園や保育園だけで犬育てが完了することはまずありません。
また、トレーニングの様子を何かしらのかたちで公開しているところを選ぶようにしましょう。
まとめ
いかがでしたか?
犬の保育園と犬の幼稚園、もっというならドッグスクールにも明確な違いはありません。
ワンちゃんを通わせる目的に応じて、色々と吟味してみてくださいね。





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