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犬のオモチャの種類とおすすめの遊び方

執筆者の写真: くどう まやかくどう まやか

更新日:2024年5月1日


犬のオモチャ

こんにちは!大阪市福島区犬の幼稚園、oluolu dog schoolの工藤です。


今回はInstagramで飼い主さんにご質問を募集した時にいただいた「仔犬おすすめのおもちゃ、成犬おすすめのおもちゃ、それの使い方」という内容についてご紹介します。

犬のオモチャ、かなりたくさんの種類やタイプがあってどれがいいのか悩みどころですよね。

また、せっかく買ったはいいけどどうやって遊んだらいいか分からないということも。

そんな方のヒントになれば幸いです!


はじめに


おもちゃの種類について解説していきますが、前提を3つご説明いたします。


犬のオモチャは色々試してみるのがよい


おもちゃは犬によって好みが分かれます。同じおもちゃでも、遊び方によっても好みが違います。

仔犬の時期は比較的なんでも喜びますが、だんだん好みが分かれてきますし、好きな遊び方も全く異なります。

仔犬でも成犬でも、おうちにワンちゃんを迎えたらまずは色々なタイプを集めてみて試してみるのがいいでしょう。


ただし、仔犬の時期は乳歯~永久歯に歯が生え変わる時期のほか、顎の関節や骨を形成している最中です。

固すぎたり、大きすぎたりすると口の中やアゴを傷める原因になります。

※小さすぎると誤飲の原因にもなるので、飲み込めない大きさにしましょう。


おもちゃは使い方によって魅力が変わる


ワンちゃんの習性として、いつでも手に入る、ずっと一緒にあるものは魅力が下がります

逆に、遊べる時間が限定されているものは魅力が高くなります

ワンちゃん用のオモチャをどれだけたくさん用意しても、常に出しっぱなしにしていたり、犬がいつでもおもちゃ箱から取り出せるようにしていると魅力が下がるのでだんだんと飽きてきて、一緒に遊ぼうと思ってもすぐにやめてしまうことがあります。


おもちゃへの執着が高すぎる場合は与えっぱなしにした方がよいですし、逆におもちゃへの魅力が高くない場合はなるべく遊ぶタイミングを限定的にして一緒に遊ぶときだけ取り出すとよいでしょう。


おもちゃを壊してしまうお悩みも使い方次第


前述したとおり、ずっと一緒にあるものは魅力が下がり、遊べる時間が限定されているものは魅力や執着が下がります。

犬は本来物を噛んで引きちぎる、振り回す、という本能を持っていて、オモチャを壊してしまうのは普通のことです。

それを壊して飲んでしまっては危ないからと言って、壊したときに慌てて止めたり、壊さないように遊ぶ時間を限定的にしてしまったり…というのは実はNG。

より執着が高くなり、オモチャを壊すことにこだわるようになったり、最悪の場合慌てて飲み込む、取られたくなくて守って怒るということが起こります。


見守っている前提で、ある程度好きなように壊させるというのも大切な育成過程の一つです。


※※もう既に破壊・誤飲癖が出てしまった場合は飲み込めない・壊せないようにしましょう。


おすすめオモチャと遊び方


知育玩具

知育トイとも呼ばれるおもちゃで、中にフード、おやつ、ペーストタイプの食べ物を入れて遊んでもらうものです。

知育トイは基本的に一緒に遊ぶというよりは一人遊びや体力発散(頭の体操)のために使います。

飼い主への執着が強い場合や、ハウスやお留守番が苦手なワンちゃん(もしくは教え始めのとき)に使うとよいでしょう。


知育玩具を導入するときは、なるべく取り出しやすいところから初めて、徐々に難易度を上げて使用しないといつまでもクリアできずかえって魅力を下げてしまいます。

また、噛む力が強かったり、何かを壊すことが好きなワンちゃんは強度があるものを与えないと誤飲につながることがありますので注意しましょう。


ここで紹介するもの以外にもたくさん種類がありますので、ぜひ見かけたら色々試してみてくださいね。


おすすめ知育玩具①コング


パピー用、通常用、ハードタイプ、シニア用で固さが分かれている他、XS~Lサイズまで展開されており、種類が豊富な知育玩具です。

中にペーストタイプのトリーツか、ふやかしたフードなどをいれて使用します。

洗いやすいため、中にいれるものも自由自在。おもちゃ遊びの観点でも、トレーニングの観点でも非常に重宝するアイテムです。


おすすめ知育玩具②ガジィ


中に固形タイプのトリーツや、形があるくらいのふやかしたフードを入れて遊んでもらうオモチャです。

転がしたり、加えて落としたり、噛んで形をほぐしたものをなめとったりして遊びます。



おすすめ知育玩具③転がすタイプ


画像のように、ボールに空いた穴から固形タイプのトリーツを入れて、転がして取り出すオモチャです。

画像のような球体のものもあれば、起き上がりこぼしのように倒れた後に元の位置に戻るものもあります。

また、中に弁がついていて簡単に取り出せないものと、迷路のようになっていて取り出しにくくなっているものもあります。

素材もゴムタイプとプラスチックタイプのものがありますが、特に顎が小さな小型犬にプラスチックタイプを使う場合はアゴがはまって抜けなくなる事故もありますので、選ぶときに注意しましょう。


たまごちゃん系シリコンタイプ


シリコン製でピーピー音が鳴るタイプのオモチャです。

たまごちゃんは商標で、かたちがたまご型なので不規則な転がり方をするため、ワンちゃんの「追いかけたい!」という気持ちを刺激します。

シリコンなので噛み心地がソフト、たくさんのワンちゃんを虜にするオモチャです。



この「たまごちゃん」が一般的ですが、たまご型ではなくてもシリコンタイプのやわらか素材&ピーピー鳴るオモチャは割と犬人気が高いアイテムです。

シリコンタイプで壊れやすいため、物を壊す癖があるワンちゃんは注意しましょう。


たまごちゃんの遊び方


柔らかく壊れやすい素材なので、与えっぱなしというよりはなるべく人が見ているときに遊ぶのがよいでしょう。

投げて遊ぶか、壊して飲まない子であれば一人で遊ばせてもOKです。


ロープタイプ


小さなものから大きなもの、やわらかいものから固いものまでさまざまです。

顎の大きさや噛む力の強さによってロープの強度を調節しましょう。




ロープによっては、ボールやぬいぐるみがついていたり、紐の先を押すとピーピー鳴るものもあります。


遊び方


一緒に遊ぶときは引っ張りっこをして遊ぶのがおすすめです。

大型犬の場合は長いロープを使用しないと、引っ張りっこの時に手も噛まれてしまいますのでリーチが長いものを使いましょう。

きょうだい犬がいる場合は、ぬいぐるみやたまごちゃんのような咥えこめて小さなものだとケンカになることがあるので、ロープのようなリーチが長いものを用意すると程よい距離感で一緒にオモチャ遊びができるかもしれません。


また、犬の「噛みたい」「壊したい」欲の発散のためにあえて与えっぱなしにするというのも一つです。

※もちろん飲み込むようになってしまったワンちゃんはそうもいきません。詳しくは別記事愛犬の「誤飲」、どうやって治したらいいの?理由と改善策をご覧ください。


歯が生え変わるころのパピーは、ロープの引っ張りっこなどで乳歯が抜けるのを促進することができます。


ぬいぐるみタイプ


押すとピーピー鳴るタイプや、カサカサ鳴るタイプ、大きさ、素材すべて様々です。

小さいものが好きな子もいれば、大きなオモチャで格闘するのが好きな子もいますのでぜひ色々試してみましょう。


遊び方

一緒に遊ぶときは投げて遊ぶ、引っ張りっこなど色々な遊び方ができます。

また、ロープと同様に執着心を下げるためにあえてたくさん与えっぱなしにするというのも一つです。


カミカミタイプ


プラスチックタイプのボーンや、木のタイプなどがあります。

前述したとおり、犬はそもそも「噛みたい」という気持ちを持っているので、人間が抑制するとかえってストレスになってしまいます。

その噛みたい欲を発散するのにぴったりなのがカミカミタイプのオモチャです。

体の大きなワンちゃんの場合は小さいサイズのものを与えると誤飲の原因となりますので、大きさには十分注意しましょう。

遊び方


基本的には一人遊び専用です。

・導入しはじめ

・噛みすぎてトゲトゲになってきたとき

はなるべく人の目がある時に与えましょう。特にトゲトゲになってくると、歯茎から血が出ることがあります。少々出るくらいであれば、人間がデンタルフロスするのと同じ効果がありますが、あまりにもたくさん出る場合は破棄しましょう。


カミカミ系のおもちゃやトリーツなどの注意点

おもちゃに限らず、ひづめ、鹿の角、ヒマラヤチーズなどカミカミするためのトリーツも含めて、固すぎると歯が折れてしまうことがありますので注意しましょう。

また、アゴのサイズよりも大きいものを与えると顎関節をいためる原因にもなります。


まだ永久歯になっていないパピーには固すぎることがありますので、歯が生え変わってからの使用をおすすめします。


ボールタイプ


ロープなどの持ち手がついているタイプと、ボールのままのタイプがあります。

また、材質も固いものから柔らかいものまでさまざまです。


運動量が多い大型犬や、コーギー、シュナウザー、ジャックラッセル、ビーグルなど狩猟本能が高い小型犬は固めの材質のものがおすすめです。

チワワ、マルチーズ、トイ以下のサイズのプードルなど顎が小さい小型犬はやわらかいものがおすすめです。(小さすぎる場合はそもそもボール自体不向きです)





遊び方


ボールのままのタイプは投げて持ってくる遊びが一般的です。

ロープがついているものは引っ張りっこ遊びと持ってくる遊び、どちらも併用ができます。


その他ジャンル「プラー」


※画像はありませんので、気になる方は公式サイトをチェックしてみてください!


プラーはやわらかいのにちぎれにくいという特殊な材質でできたオモチャです。

顎を痛めたり、噛んでギザギザになったところで口の中が傷つく心配はありません。

持ってきて遊びから引っ張りっこ遊びまで、好きなように遊ぶことができます。



愛犬が喜ぶ!楽しいおもちゃの遊び方


犬のオモチャ遊びには色々な意味合いがありますが、噛んだり、振り回したり、引っ張ったり、追いかけたり…これらの行動に共通するのが「狩猟本能」です。

獲物を追いかけて噛みつき、振り回し足り引っ張ったりする。飼い主の元へ持って帰るなどはイエイヌという動物が特化している能力の一つ。

どんなち小さなワンちゃんでも、遺伝子的にこの本能を持っているということを覚えておきましょう。


①魅力的な動かし方

愛犬が喜ぶ魅力的なおもちゃの遊び方は、獲物のような動きをつけてあげることです。

小刻みに動かしたり、音を鳴らしてみたり、引っ張ってみたり。

まるで生きているかのような動きを手で再現してあげましょう。


また、引っ張りっこをするときは上下ではなく左右に動かしましょう

上下に引っ張ると顎関節や首などに負担をかけてしまうためです。

同様の理由で、口から離してもらうときに犬の四肢が浮くくらい持ち上げて離させるのもNGです。


②適度に負けてあげる

引っ張りっこで言うと、毎回「ちょうだい」で離させると、犬からすると「とられた」という感覚が強いです。たまには手を放して負け役になってあげましょう。

また、動揺の理由で”持ってきて”遊びでも毎回すぐに取り上げたり、投げるときや犬に渡すときにもったいぶったりすると、だんだんつまらなくなってしまうことがあります。

なるべく犬ばっかりが負けにならないように駆け引きして、うまく魅力を引き出しましょう。


イタズラはするけど、オモチャでは遊んでくれない!


犬 オモチャ遊び

噛みたい気持ちを満たすためにあれやこれやとおもちゃを用意したのに、スリッパや靴下、コードなど噛んではいけないものばかり噛んで遊ぶ。

これ、実はあるあるです。これの原因は大体一つ。


遊んでいいもので遊んでいるときは特に構わない。

噛んではいけないものを噛んだ時だけ、「こらー!」「だめ!」と慌てて止める。


イタズラに悩む飼い主さん、全員これをやってます。


犬にとっては「噛めるもの」というだけで靴下もオモチャも認識の差はありません。

その前提で、犬にとってどっちが面白くて楽しいと思いますか?


靴下を噛んだ時だけ飼い主が構ってくれるので、何も起こらないおもちゃと飼い主と遊べる靴下だったら、当然靴下の方が魅力が上がるわけです。


イタズラに困っていてオモチャで遊んでくれないなら、対応を逆にして、オモチャで遊んでいるときに積極的に話しかける、構うようにしましょう。

逆に、靴下を咥えたらリアクションしないのが正解です。


まとめ


いかがでしたか?

おもちゃにも色々な種類がありますが、使い方次第で問題行動に繋がることもあれば、全く興味を示さなくなることもあります。


すでにオモチャに関してお悩みがある場合は、色々試す前にプロのトレーナーに相談しましょう。

愛犬のお気に入りのオモチャが見つかるといいですね✨

 
 
 

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