みなさんこんにちは!大阪市福島区にあるドッグスクール、oluolu dog schoolの工藤です。
愛犬を迎えて、あるいは一緒に暮らしていて、描いているたくさんの理想や夢がありますよね。
その夢の中の一つに、大好きな愛犬と一緒に寝たい!と願う方も多いのではないでしょうか。
しかし、一緒に寝ない方がいい!という説もあるので葛藤することもあるかもしれません。
今回は、愛犬と一緒に寝るのはOKなのか?
一緒に寝るとしたら、何歳からOKなのかを解説していきます。
もくじ
愛犬と一緒に寝るのはありか、なしか
ありです!
ただし、一緒に寝ることで起こる問題や、メンタルの変化がありますので、次のポイントをクリアできていることを前提にしています。
お留守番や他所へのお泊りをしても全く不安やストレスなく過ごすことができる
問題なくハウスで過ごすことができる
吠えや噛みなどの問題がない
飼い主の行動に対して興奮せずに落ち着ける
おトイレは失敗なくでき、イタズラもしない
逆を言えば、これらの問題がある場合は一緒に寝ることはおすすめできません。
理由については、後ほど解説していきます。
愛犬と寝るとしたらいつからOK?
仔犬のしつけの観点から、1歳半~2歳くらいを推奨しています。
大体、お家に迎えてから早いワンちゃんであれば1~2か月ほどでおトイレを覚え、生後半年を過ぎてからはおトイレの間隔も長くなってきます。
おトイレもできるようになったし!と思って一緒に寝る方も多いかもしれません。
しかし仔犬の時期というのは様々な心境の変化がつきもの。
やっと覚えたおトイレが、急にできなくなってしまうなんてことはよくあるのです。
また、1歳を超えたあたりからいわゆる「思春期」がやってきます。
心のバランスが乱れ、これまで出来ていたことが出来なくなったり、これまで少々だったお困り行動が悪化することがあります。
体は大人ですが、心はまだ大人になった自分に戸惑っている状態です。
思春期のメンタル変動はワンちゃんによって異なり、期間もさまざまです。
大体1歳~2歳くらいまでが正念場。ですので、一緒に寝るのは思春期を終えてからがよいでしょう。
そもそも愛犬は飼い主と一緒に寝たがっている?
そもそもワンちゃんによっては、もしかすると本当は一緒に寝ることを求めていないというケースもあります。
・最初は一緒に寝てくれるけど気づいたら違う場所で寝ている
・眠たくなると自分からハウスに入ったり、自分のベッドで眠る
こういう場合は、もしかしたらそもそも一緒に寝ることを望んでいないかもしれません。
彼らはとても思いやりが深い生き物なので、もしかしたら犬の方が飼い主に譲ってくれてる…なんてこともあります。
ワンちゃんが一緒に寝ることを望まないのであれば、違う場所で寝ているワンちゃんをわざわざベッドに連れて行ったり、呼んだりせず別々寝てあげるのがよいでしょう。
一緒に寝ることで起こる問題や、愛犬の負担
冒頭に「一緒に寝るのがよくないという説」があると記述しましたが、ワンちゃんによっては一緒に寝ることで起こるマイナス要素がいくつかありますので、この項でご紹介します。
①分離不安になりやすくなる
分離不安とは、飼い主から離れたり、一人ぼっちだと感じると極度な不安やストレスを感じてしまうことです。
・何時間でも鳴き続ける
・鼻の頭をこすったり、足をなめたりかじったりする
・ハウスやクレートの扉、中のものかじって壊す
などの行動が見られます。飼い主が離れる気配を察知すると息切れを起こしたり、フケが出たりこともあります。
分離不安はワンちゃんにかなりストレスがかかってしまう上に、つねに人の動向に気を張っている状態です。
分離不安の兆候がある場合は一緒に寝ない方がいいでしょう。
よくある兆候は、
・お家の中で人の後をずっとついて歩く
・誰かが外出しようとすると興奮して鳴く・吠える
・一緒に寝ていても人の動きですぐに目を覚ます
などがみられれます。
分離不安は飼い主と離れることに強い不安を感じるので、一緒に寝ている間も飼い主の動きを常に気にかけています。
安らいでいるように見えて、眠りが浅く不眠症の状態になる傾向があります。
不眠症は感情の起伏が激しくなる・刺激に過敏になる…などの問題を引き起こすため、「知らない人や犬を見ると吠える」「知らない人に触られると噛む」などの問題行動と深く紐づいていることがよくあります。
②ハウスが苦手になりやすい
毎日一緒に寝ていて、一人で寝ることがないというライフスタイルは、ワンちゃんがハウスに入るシチュエーションで泣いたり吠えたりし続けるケースが多く見受けられます。
基本的にはハウストレーニングが完了してから一緒に寝ることを推奨しています。
何歳であっても常に一緒に寝ることもあれば、ハウスで過ごしたりハウスで寝たりすることもできる状態が好ましいでしょう。
人間社会で生きている限り、ワンちゃんがハウスに入らなければならないシチュエーションは絶対に訪れます。
やむを得ずペットホテルに預けるとき、動物病院に連れて行くとき、トリミングサロンに預けるとき、どうしても家をあけなければならないとき…もっと言えば、被災して避難所に入る時など。
やむを得ずそんなシチュエーションになったとき、ハウスにいることが苦痛になっていると、それこそハウスの中でずっと吠え続けたり、ハウスの中のものを壊したりすることがあります。
他のペットホテルに預けたら一晩中吠え続けてしまい、次回以降の予約をやんわり断られた…なんてケースも耳にします。
ハウスに入らなければならないシチュエーションは、人間からすればたった数時間・たった数日…と思うかもしれませんが、愛犬にとってその時間はあまりにも苦痛でストレスがかかってしまいます。
一度の経験がよりトラウマとなり、ハウスに入るのがどんどん苦手になってしまいます。
愛犬の心を思いやるならば、いつでもどんなところでも落ち着いてハウスに入ることもできるという選択肢を提案してあげた方がよいのではないでしょうか。
③トイレトレーニングが進まない
寝ているときにふとんに粗相された…
寝ている間におトイレを失敗しちゃう…
という問題がある場合は、まずはトイレトレーニングを完了させましょう。
トイレは失敗の回数が重なるほど改善するのが難しくなります。
また、イタズラなどの問題がある場合も基本的にはNGです。
④吠えや噛みなどの問題行動が治らないことがある
一緒に寝るというのは、少なからず飼い主への依存や執着を上げることがあります。
飼い主に対する吠えや噛みなどの問題がある場合、一緒に寝ることで普段の「僕・私を見て!」という要求が高まり、行動がエスカレートしてしまうかもしれません。
また、①で触れた通り眠っているようで、一緒に寝ている間実は熟睡できていないということもあります。
物音や外部の刺激(知らない人や犬など)に過敏なワンちゃんは特に、浅い睡眠を続けることで寝不足になり、常に気を張っている状態でより刺激への反応が過敏になることがあります。
一見なんの関連性も無いように見える行動も、実は心の根底では影響しあっているのです。
まとめ
いかがでしたか?
愛犬と一緒に寝るのは、人間社会で暮らす上で心や行動が安定していているという前提であれば、問題ないとお話ししました。
また、一緒に寝だすタイミングは心がしっかり成熟してからをおすすめしています。
あくまで○○しやすい、なりやすいという観点で記載したとおり、全てのご家庭やワンちゃんに当てはまるわけではありません。
この記事で特にお伝えしたいことは、分離不安の予防についてです。
分離不安は根強く、改善や緩和に時間がかかります。改善するためのトレーニングには人も犬もある程度の根気とエネルギーを使い、負担もかかります。
一緒に寝たがるから…と愛犬の望むとおりにすることが必ずしも愛犬にとってよいとは限らないのです。
飼い主から離れることやハウスに入ることが苦痛になってしまうと、結果的に精神的負担を増やすことに繋がります。
一緒に寝るのも好きだけど、ハウスでも別に寝れるよ~。
というフラットな関係がベストですね。
oluoluではハウストレーニングやホテルの慣らし、生活習慣に関するアドバイスなども行っております。
気になる方はぜひお問合せくださいませ。
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