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執筆者の写真くどう まやか

ワンちゃんのしつけ、まずはこれやって!取り組んでほしいトレーニング3選

更新日:2023年12月6日




みなさんこんにちは、大阪市福島区にあるドッグスクール、oluolu dog schoolの工藤です。

「しつけ」や「ドッグトレーニング」というとどんなイメージがありますか?

本校の方針では、しつけやドッグトレーニングは決して堅苦しいものではなく、犬と暮らす方全員に取り組んでほしい、いわば【HAPPYに共生するためのガイド】として捉えています。

ドッグトレーニングを学ぶと、犬との共通言語が増えてお互いの理解度が高まります。

犬との暮らしをよりHAPPYにするために、ぜひ皆さんに関心を持っていただきたいと考えています。


今回は、トレーナー目線で思う「これはぜひ取り組んでほしい!」というトレーニングについてご紹介します。



もくじ



はじめに




まずはじめに述べておきたいのが、犬と「家族として暮らす」ということについてです。

屋外に鎖でつないで番犬として飼っていた時代は遠く過ぎ、現在はお家の中で家族の一員としてワンちゃんと暮らしているというご家庭が増えてきました。

そんな皆さんにぜひ心にとめておいていただきたいのが、「家族として人間のように接する」のではなく、「家族として犬という生き物であることを尊重して接する」ということです。


ワンちゃんは人との共生に非常に順応性が高い動物ですが、それでも異種動物であることに変わりはありません。

体のつくりから行動、思考など、根本的には異なる動物です。

そのため、人間の子育てと同じように、人間に接するように愛情をかける=犬の幸せとは限らないのです。

子どものように愛情をかけていたつもりが、実は犬にとってはストレスを感じる行動をとっていたということも少なくはないのです。


犬としての本質を理解すること、そのうえで彼らにも人と暮らすとはどういうことかを伝えて、お互い譲り合うことが大切です。


1.社会化トレーニング



まず第一に、社会化トレーニングは絶対に取り組んでいただきたいです!

オスワリやマッテなどの「行動」は後からでも取り組むことができますが、社会化だけは早ければ早い方がいいです。


社会化とは、音・人・犬・場所などの外的な「刺激」に対して慣らす、または苦手意識を払しょく・緩和するトレーニングです。

仔犬の時期にできるのがベターですが、大きくなってからでも遅くありません。

人間社会で生きていく上で、絶対に触れることのある「刺激」に対して不安を感じたままにしていると、吠えや噛みなどの問題行動を引き起こす可能性があります。

また、目立った問題行動がなくても、ドキドキソワソワしているともちろんストレスがかかっています。

良かれと思ってドッグカフェやお散歩にいっているのに、実は刺激にドキドキしていて全然楽しめていなかった…となると飼い主側も悲しいですよね。


音・人・犬などは飼い主様との練習の中で慣らすことができますが、「場所」に関しては他のペット施設の力を借りて慣らすのが良いでしょう。

普段旅行などの機会がない、家にずっと誰か人がいる場合でも、冠婚葬祭や入院など突然家をあけなければならないことは起こります。

そんなとき今までペットホテルに泊まったことがない、家の外からあまり出たことがない…というワンちゃんは急に家族から引き離され、相当なストレスがかかります。

その結果、お腹を壊したり、一晩中鳴いたり吠えたり…健康・精神の面でも大きな負荷がかかります。用事がなくても、定期的に他所で預かってもらう経験があるとよいですね。


ただし、社会化といっても、あまりにも特定の刺激が苦手でほぼパニックのようになってしまう場合は、注意が必要です。

系統的脱感作法といって「受け入れられる刺激から徐々に慣らしていく」という行動療法を用いる必要があります。


2.触られ慣れ




触られることやお手入れ練習などはぜひ積極的にしてあげましょう。

基本サロンにお手入れは全てお任せしています!という場合でも、触られること自体が苦手だとサロンにいったときにもストレスはかかっています。

たとえプロの手にお願いするとしても、触られることへの嫌悪感は払しょくしてあげないと、シニア犬になったときに大きな負担がかかったり、何かしらのキッカケで本気で噛むようになったり…と将来的にもリスクが高いです。

また、点眼や点耳、投薬などお家でケアをしなければならない場面は必ず出てきます。

投薬が必要になってはじめてやると、嫌がっても無理にでも投薬をしなければなりません。

投薬が必要な場面がくるまえに、しっかり触られることに慣らしてあげましょう。


3.ハウストレーニング






最後にぜひ取り組んでいただきたいのが、ハウストレーニングです。

ハウスについては賛否両論あり、フリーで生活をさせるべきだという説もあります。

私の考えでは、

・普段の生活はフリーでも、ハウス自体はできる

・ストレス要因や問題行動を改善してからフリーにする

という前提で、ハウストレーニングを推奨しています。


ハウストレーニングを推奨する理由は4つ。


①安眠・熟睡を促しやすい

環境設定が整っていると、結果的には安眠・熟睡を促すことに繋がります。


②お出かけ先でも安心

車の中や外泊先で、ハウスに入ることや居続けることが大好きになっていると、環境の変化に対するストレスを最小限にすることができます。


③ペットホテル利用時に負担が少なくなる

多くのペットホテルや、動物病院にお泊りとなった場合、ハウスの中で過ごすことが多いでしょう。

普段ほぼハウスに入らない生活を送っていると、ただでさえいつもと違う環境というだけでストレスがかかる上に、ハウスの中に入るという点でも大きなストレスがかかります。

一晩中鳴き続けた結果、ホテルの次回利用を断られるなんてことも耳にします。


④分離不安の予防になる

分離不安とは飼い主から離れると極度の不安を感じてしまう状態です。

いつでもお家で飼い主にベッタリ!だと、注目獲得をしたくてあらゆるいたずらや問題行動をすることがあります。

それなりに、離れてても大丈夫。というメンタルを作る上で、ハウストレーニングは非常に重要な役割を持ちます。


「ハウスの中は何があっても安心」ということが伝わっていれば、多くの刺激や環境の変化に対して慣らしやすくなります。

ハウストレーニングはかなり根気がいる内容ですが、教えておいて損はありません。


まとめ



いかがでしたか?

今回紹介した3つは全て、ワンちゃんが将来的に絶対にいつか遭遇する事象、または頻繁に触れる刺激に対して「ストレス」を和らげるためのトレーニングです。

目立った問題行動がないと感じていてもプロの目から見ると実はたくさんのストレスサインを出していることがあります。


大切なのはまず心に寄り添い、心の成長に取り組むことです。

行動を変えるのはその後から。

そのためには、時には私たち人間が犬に生活の何かを譲ることも必要でしょう。



oluoluでは、社会化トレーニングをテーマにしたしつけ教室を毎月開催しております。

また、ハウストレーニング・ホテルやホテル慣らしなども承っております。

愛犬のストレスをなるべく減らしてあげたい、そんな愛犬のことを理解してあげたい、そんな方はまずはぜひしつけ教室に遊びにきてくださいね。





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