
こんにちは!大阪市福島区犬の幼稚園、oluolu dog schoolの工藤です。
今日は会員様にもお勧めしたい、毎日の健康チェック項目についてご紹介します!
ワンちゃんの健康チェックは、可能な限り毎日行いましょう。
もしも異常が起こった時に、普段のワンちゃんの「標準」がわかっていると安心です。
1.目

ワンちゃんは自分で目を洗うことができないので、体のつくり上、小さな傷や赤み程度であればすぐに治ることがほとんどです。
いつもと違う状態でも、少し時間をおいて再度チェックして、症状が出続けたり悪化したりするようであれば病院に連れていきましょう。
1-1粘膜
「あっかんべ~」をしてみて、色をチェックしてみましょう。
粘膜が白すぎる場合は、貧血・低血糖状態かもしれません。
熱中症の疑惑がある時や、どこどなくグッタリしている、元気がないなどの症状と併発している場合は、すぐに病院に連絡して応急処置を行い、獣医さんの指示に従って病院につれていきましょう。
1-2白目
白目の色をチェックしてみましょう。
興奮していたり、目に傷がついていたり、炎症を起こしたりしていると白目が赤くなります。
一時的になっていることが多いのですが、2~3日経っても変わらない、目ヤニの異変や目をかゆがったり痛がったりしているようであれば病院につれていきましょう。
1-3目ヤニ
ワンちゃんの目ヤニは、白っぽい目ヤニか黒っぽい目ヤニであることがほとんどです。
目ヤニが固まると取る時に目の下の皮膚を傷つけてしまうことがありますし、顔周りを強く触られるのは苦手な子が多いです。一日1~2回はきれいにとってあげましょう。
固まってしまった場合は濡れたコットンやティッシュなどでふやかして、なるべくこすりとらずにノミトリコームなど目の細かいコームで梳いてあげましょう。
黄色くてドロッとした目ヤニがたくさん出ている場合は、炎症を起こしたり、体調を崩している可能性がありますので、様子を見て病院に連れていきましょう。
★起きているのに瞬膜がでている、片目をシパシパしている
ワンちゃんは瞼に下に瞬膜という膜を持っており、寝ている間はこれが眼球を覆っています。
犬が起きているのに瞬膜が出たままになっていたり、片目をずっとシパシパしている場合は様子を見て獣医さんにつれていきましょう。
一時的なものですぐに戻る場合もあるので、数時間様子を見てもよいでしょう。
また、ワンちゃんが目をかゆがったり痛がったりしている場合は自分で引っ掻いてしまうことがあるため、早めに病院に連れていきましょう。
2.耳

耳の不健康は痒みや痛みを伴うことが多く、自分で掻き壊して悪化させてしまうことがあります。
異変があったらなるべく早めに病院に連れていきましょう。
また、カット犬種や垂れ耳のワンちゃんは3週間に1回程度のグルーミングが必要です。
お家でシャンプーしていて耳掃除が出来ていない場合は、サロンでオプション利用のみするか、動物病院などでケアしてもらいましょう。
2-1 耳の中を見る
黒くてべたべたした耳垢がついていないか、耳の中が赤くなったり、ブツブツができていないか注意しましょう。
特にコッカーやダックス、ゴールデンレトリバーなどの毛が豪華で厚い耳のワンちゃんや、
プードル、シュナウザー、マルチーズ、シーズーなど耳の中に毛が生えるワンちゃんは耳の中がムレやすく、外耳炎になりやすいです。
※耳の中の毛が生えるワンちゃんは顔の毛が伸び続ける犬種が該当します
耳垢は少々であれば急ぎではありませんが、左右で耳垢の量が違ったり、大量に出ている場合は病院につれていきましょう。
逆に立ち耳のワンちゃんは耳の中の風通しがよく、あまり耳が汚れにくいです。しかし、お家でシャンプーした際に耳の中に水やシャンプー液が入ってしまうと、それが原因で耳垢がでたり、軽く炎症を起こしてしまうことがありますので、シャンプー後の乾拭きは忘れずに行いましょう。
2-2 においをかぐ
耳が汚れすぎたり、炎症を起こしていると強い獣匂や、酸っぱい匂いがします。
犬種によっては元々匂いが強い子もいるので、日ごろから匂いを嗅いでワンちゃんの「普通の状態」を知っておきましょう。
3.口、歯茎

熱中症や体調不良のときを除いて、歯磨きや歯石のケアはこまめなほうがよいです。
3-1 歯茎の色
貧血や低血糖を起こしていると、歯茎の色が白くなります。
食欲不振や熱中症の疑いがあるとき、どことなくぐったりしている、元気がないときは歯茎の色をチェックして、熱中症や低血糖の疑いがある時は病院に連れていきましょう。
また、血が出ていたり、赤く腫れている場合は歯茎が炎症を起こしていることがあります。
歯石や歯垢がたまりすぎて歯周病になっている場合は、今すぐにどうこうというわけではありませんが、歯を失う危険性もありますので歯磨きを丁寧に行いましょう。
あまりにも歯石がびっしりついている場合は、スケーリング(歯石取り)を検討するのも一つです。ただし、スケーリングは歯のエナメル質も一緒に削れてしまい、術後は術前とくらべると歯垢や歯石がつきやすくなってしまいます。そうならないためにも、まめなお手入れが大切です。
固いガムを食べたり、オモチャなどを噛んでいるときに歯茎を負傷することがあります。
小さな傷程度であれば比較的すぐに治癒しますが、1~2日たってもまだ出血がある場合は獣医さんに相談してみましょう。
3-2 口臭
水を飲む量が少ない
歯石や歯垢が溜まっている
歯茎が炎症を起こしている
胃腸が弱っている
体に合わないものを食べたりすると口臭が強くなることがあります。
また、生肉やお魚、鹿の骨など匂いが強いものを食べた後は一時的に口臭が強くなります。
4 足の裏

4つ足で歩行する動物にとって足は急所のひとつです。
普段からなかなか触らせてくれないワンちゃんは、何かあったときに気づくのが遅れてしまうかもしれません。
足先を触る練習は行っておきましょう。
4-1 爪
ご自宅でシャンプーをしているワンちゃんや、あまりまめにトリミングにいかないワンちゃんは爪が長くなりすぎないように気を付けましょう。
人間の爪は基本的にまっすぐ伸びますが、ワンちゃんは鉤づめ状に伸びていきます。
長くなりすぎるとどこかに爪をひっかけて折ってしまうことがあります。
また、足首のあたりに狼爪が生えていることがあります。狼爪は地面に面することがほとんどなく、自然に削れることがないため伸びすぎないよう注意が必要です。鉤づめ状に伸びていくということは、極限まで伸びると肉球に突き刺さります。
さらに人間の爪と違って中に、犬は爪の中に血管が通っていて、当然ながらそれを切るととっても痛く血が出ますので、基本的には血管を傷つけないように爪切りをします。爪が伸びたらその形状に合わせて血管も伸びるため、伸ばしっぱなしにしていると切れない部分が増えてしまうのです。
4-2 肉球
ささくれがないか、赤くなりすぎていないか・傷がないかをチェックします。
ささくれがある場合は肉球クリームなどで保湿ケアをしてあげるとよいでしょう。
また、肉球の間の毛が伸びて肉球を覆っている場合、足が滑って関節を痛めてしまう原因になります。
肉球がキレイに見えている状態を保ちましょう。
4-3 水かき
指と指の間に、できものや傷がないかチェックしましょう。
トリミングで足の間にバリカンをかけたあとなどは、バリカン負けして赤くなってしまうことがあります。赤くなっている場合は、お散歩で歩く道に配慮してあげましょう。
また、草むらに入った際はダニがついてしまうことがあります。ダニは皮膚が薄いところに張り付きやすいので、もし見かけた場合は無理に引き抜かずに獣医さんにつれていきましょう。
5からだ

全身をチェックします。ブラッシングをしながらチェックしてあげるといいでしょう。
5-1 脇・鼠径部・耳の後ろ
毛の長いワンちゃんは、脇・鼠径部・耳の後ろは毛がもつれやすく毛玉になりやすいです。
皮膚が薄く、毛玉によって皮膚が荒れてしまうことがありますのでブラッシングする時はお忘れなく。
5-2 お腹
普段あまりお腹を見せて甘えることがないワンちゃんはお腹にできものや肌荒れが出来たときに見逃してしまうことがありますので意識的にチェックしてあげましょう。
「触る」ということに慣らしておこう
簡単に健康チェックをしましょう!と言っても、なかなか暴れて見せてくれないなんてこともあると思います。
オヤツを使ったり、スキンシップを通して、なるべくどこを触られても暴れたり噛んだりせずに受け入れられるように慣らしておくことが大切です。
とくにシニア犬になると、毎日の健康チェックやケアがとても肝心です。
それに、投薬や点眼、薬の塗布などが必要になったときにはじめて幹部を触るとびっくりして大暴れ…なんてこともあります。でも投薬は必要だからと羽交い絞めにしてケアをすると、よりそのケアに対しての苦手意識が定着してしまいます。
そうならないためにも、日ごろから触る練習を行っておきましょう。
まとめ
いかがでしたか?
今回はワンちゃんの健康を守るために毎日やってほしい健康チェック方法をお伝えしました!
でもやっぱりなかなか触らせてくれない…というご家庭の為に、oluoluでは夏季・冬季限定で触られることに慣らすために特化したしつけ教室「ハズバンダリークラス」を開催しています。
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