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ワンちゃんの食糞について:理由と対処法

執筆者の写真: くどう まやかくどう まやか



みなさんこんにちは!大阪市福島区の犬の幼稚園、oluolu dog schoolです。


ワンちゃんがうんちを食べてしまう!――いわゆる食糞のお悩みは、意外と多いものです。

なぜワンちゃんは食糞するのか、理由・理由別の対処法をご紹介します。


食糞は必ず治るとは限らない

まずはじめに、申し上げにくいことですが食糞を完治する方法はありません。

ワンちゃんが排便をするタイミングで毎回必ず見守ることができる環境であれば治る可能性が高いのですが、たいていの場合お留守番がありますし、家で一緒に過ごしていたとしても四六時中張り付いている…というわけにはいかないと思います。


本当に治すのであれば、ある程度ワンちゃんとの生活に行動制限がかかるということを理解しておきましょう。


ワンちゃんが食糞をする理由


①好奇心で食べてしまう・暇つぶし




仔犬の時期に食べるパピー用のフードは栄養価が高く、糞からもフードと同じ匂いを感じて、好奇心で食べてしまうことがあります。

好奇心による食糞は、食糞をしたことでワンちゃんにとって「いいことがあった」と学習しない限りは、自然と減少していくことがほとんどです。


また、退屈だという理由で食糞することも。

この場合は、なるべく心身ともに満足できるような発散をさせてあげましょう。


②フードが合っていない






フードでうまく栄養が吸収できていない場合、うんちを食べてしまうケースがあります。

いつも食べているドッグフードの成分表を見て、穀物が主原料なものや、お肉やお魚が「○○ミール」「○○エキス」と記載がある場合、十分なタンパク質などの栄養が補えないことがあります。

成分がしっかりしていても、体質的に合わないフードを食べていたり、そもそも量が少ないと栄養不足になることがあります。

なるべく栄養価のあるフードに変える、裏面の給餌量はあくまで目安ですので体形を見て量を調整するなどして適した栄養を摂取できるように調整してみましょう。


また、逆にフードの嗜好性が高くにおいが強いフードは、便からフードと同じ匂いがして食べてしまうということがあります。

匂いがあまり強くないものや、ラムやビーフなどの匂いが強いお肉が主原料のものではなく、お魚やチキンなどのフードに変えると治るケースがあります。

※一概には言えないので、色々試してみることをおすすめします。


③飼い主のリアクションによって強化されて食糞する


・食べられないように、便を急いで目の前で取り上げる

・食べているときに叱る

こういった「リアクション」が習慣化すると、このリアクションが原因で食糞が悪化することがあります。


・構ってほしい、というアピールのため食べるようになる

・取り上げられないように隠れて排便して慌てて食べるようになる

・あんなに急いで取りに来るからよっぽどいいものに違いないと思う


などの理由から、食糞が悪化してしまいます。

特に隠れてするようになると改善するのが困難に。


食糞を改善するための3大原則


1.食べさせない

食べ始めてから止めると、意図せず食糞を強化してしまうことがあります。

前提として、食べる前に発見し、食べなかった方がよいことがあった!と学習してもらいましょう。

具体的な手順例としては、次の通りです。


①目の前でおトイレができるようにする

飼い主の声かけでおトイレができるようになっていると、トイレのタイミングをコントロールしやすくなります。

つまり、食べる前の対処がしやすくなります。


声かけがあまり定着していない場合は、ごはんのタイミングや散歩のタイミングなど、ワンちゃんが排便をしやすいシチュエーションをずらすなどして、なるべくワンちゃんが排便をするときにいち早く気付けるように環境を整えましょう。


フリーの時間が長いとそれだけうんちをするタイミングを見逃してしまうので、本格的に食糞を治したいのであれば、フリーの時間も見直す必要があります。


②うんちをしたら、ワンちゃんが好きなオヤツを離れたところにばらまく・またはオモチャで遊ぶ

とにかくうんちから意識をそらし、うんちをしたらご褒美が出てくるという学習をしてもらいます。

オヤツをまく場合の量は、便を取り切るまでワンちゃんが食べ続けられる量を。

オモチャを使用する場合は、ワンちゃんがうんちのことを忘れるくらいの時間で遊びましょう。


お1人で対応する時はあらかじめいつでもばらまけるようにオヤツやフードを用意しておくとよいでしょう。

お二人以上で対応できるときは、片方がワンちゃんを引き付けて、片方がその間にうんちを片付ける…と分担できると失敗が少ないでしょう。


食べてしまった場合は一度ハウスでお休みしてもらうなどして、食べたら楽しい時間がおしまいになる・食べなかったらご褒美がもらえるという違いまで学習できるとなおよいです。


2.食べたらなるべくリアクションしない

愛犬がうんちを食べたら反射的に止めてしまう気持ちはわかりますが、食べたときに止めていると食糞が収まることはありません

・うんちを食べたら構ってもらえた

・とられないように急いで食べなきゃ

・怒られないように隠れて食べなきゃ

上記のいずれかの学習に繋がり、失敗を防ぐことが難しくなります。

リアクションをするにしても、叱るのはNG。

黙ってハウスにいれて、叱られたというよりは楽しい時間がおしまいになったという方がよいでしょう。


3.片づけるときは、なるべく目の前で取り上げない

ワンちゃんの習性で、与えられっぱなしのものは執着心が下がり、逆に時々しかもらえない・タイミングが限られているものは執着心が上がります。

ワンちゃんがうんちに興味を示している状態で目の前で毎回とっていると、だんだん執着心や好奇心が上がることがあります。

なるべくうんちを目の前で取り上げないよう、工夫を凝らしましょう。


まとめ


いかがでしたか?

冒頭にも申し上げた通り、食糞は多くの場合完全に治すことができません。

なぜならば、大原則にまとめたとおり食べてしまった後の対応で食べてはいけないということを伝えるのが難しく、食べる前の対処・食べさせない工夫を凝らす必要があるためです。

食事やオヤツと違い、排便はワンちゃんのタイミングで行うので、「○○をしたら食べれなかった・○○ができたら食べられた」という経験をプラスに積ませることが難しいのです。


しかし、食糞に悩む方の多くは、やはり愛犬にうんちを食べてほしくない!嫌だ!という思いから慌てて止めているケースがほとんどです。

食べても無視をして、と言っても中々難しいものがありますよね。

だからこそ、食糞は完全に治すのが難しいのです。


そもそもおトイレの成功率が低い場合はトイレトレーニングからやり直し、パパママの掛け声で排泄ができるようにすることから始めてみましょう。


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