みなさんこんにちは。大阪市福島区のドッグスクール、oluolu dog schoolです🐶
カウンセリングをしたときによくお伺いする「ごはんのわがまま問題」。
ご飯を完食しない
食べたり食べなかったり、ムラがある
同じフードを食べ続けられない
こんなときの改善方法をしつけの観点でご紹介いたします。
ワンちゃんがフードを食べないときの理由
どうやって改善するかをお話する前に、まずは以下の項目をチェックしてみましょう。
主に、ワンちゃんがフードを食べない・残す理由としてあげられる理由は大きく分けて3種類です。
健康状態や精神状態に問題がある
お腹の調子が悪かったり、風邪や病気にかかって体調を崩していると食べられないことがあります。
今までは普通に食べていたのに急に食べなくなった場合や、食べないだけではなくぐったりしている、便がゆるいなどの異常がある場合はしつけ云々ではないので、すぐに病院につれていきましょう。
また、お家に迎えて間もない時期や引っ越しをして環境が変わったばかり、家の裏で工事が始まって大きな音が鳴っているなど、環境の変化に過敏なワンちゃんの場合は慣れるまで食べムラが出るケースがあります。
なるべく静かに食べられるように、刺激の少ないところで食べてもらいましょう。
量が多すぎる
袋の裏に書いてある量をそのまま与えていると、実は量が多すぎることがあります。
また、オヤツを与えているのにご飯の量を調節しないと残しやすくなることが多いです。
まずはワンちゃんのあばらを触った時に、人間の手の甲の肉付と同じくらい、あばら骨がうっすら触れるくらいかどうかを確認しましょう。
あばら骨がまったく触れない場合は肥満です。単純にワンちゃんの満腹度を超えて与えてしまっているので、量を減らしましょう!
浮き出ていて痩せている、さらに体重が2㎏未満のワンちゃんの場合は単純に食が細い可能性があります。トレーニングで改善する場合、多少食事の制限がかかるので2㎏未満のワンちゃんは獣医さんに相談しながら進める必要があります。
フードには様々な種類がありますが、穀物などが主原料でカロリーを摂取するのに量が必要になるフードと、お肉やお魚などが主原料で少量で高カロリーなものがあります。
体重が軽くて痩せ気味な小さなワンちゃんの場合は、後者の高カロリーなフードに切り替え、量をたくさん食べなくても栄養が摂取できる状態にしましょう。
「食べなかったらいいことがある」という学習によるもの
これはトレーニングの領域です。与え方と習慣でゴハン大好きなワンちゃんに変身することができます♡
①と②に当てはまらず、下記に当てはまる場合は、多くの場合ワガママで残している可能性が高いです。
痩せている・標準体型なのに食べない
ご飯は食べないけどオヤツは食べる
ふりかけやスープ、生タイプのごはんじゃないと食べない
ごはんを変えたばかりの時はよく食べる
引っ越しをしたばかりなど環境の変化がなく、同じ環境で食べない
食事トレーニングを始める前に
予め覚悟していただきたいのが、飼い主さん側が相当心を鬼にしないと遂行できません。
人間の子供の教育と同じように、「オヤツばっかり食べてご飯食べないならオヤツなし!」「ダラダラ食べてごはん中に遊ぶなら下げちゃうよ!」という毅然とした態度で挑みましょう。
食べムラを悪化させる4つの習慣
(1)おきっぱなし
食べないからといって、ごはんをずーっとおきっぱなしにするのは最も食べムラを促進させる対処法です。
ワンちゃんは与えっぱなしのものには執着が下がり、逆に途中で取り上げるものには好奇心を持ってくれやすくなります。
たとえばオモチャがあるのに人の靴下などを喜んでいたずらするワンちゃんがいた場合、与えっぱなしのオモチャにはそんなに執着心がなく、靴下は「あんなに急いで取りに来るってことはよっぽどいいものに違いない」と思ったりするのです。
(2)食べなかったらトッピングを足す
そのまま与えて食べなかった⇒ふりかけやスープなどのトッピングを足す
という人の行動を続けていると、「残したらおいしいものを足してくれる」と間違えた学習をしてしまいます。
食べなかったから他のフードに変えるのも同じ現象を起こすことがあります。
フードのローテーションやトッピング自体は、健康面を考慮すると良い面も多いのですが「食べなかった」という結果の後に行うのがNGです。
(3)ごはんを食べないのにオヤツを与える
なんの報酬でもなく「おやつの時間だよ~」で与えるオヤツがあると、もちろん他で満たされている分フードの魅力が激減します。
(4)食べないからといって構いすぎる
たとえばよくあるのが、食べなかったからと言って手であげる行動です。
これも(2)と同じように、食べなかったらパパやママがたくさん構ってくれると思われてしまうかも。
ごはん大好き!にするためのトレーニング
(1)食べきれる量を与える
いつも与えている量が一食40gだとしたら、10g減らして食べきれる量を用意しましょう。
(2)食事に集中できる環境で食べてもらう
多頭飼いの場合は他のワンちゃんがいない環境、オモチャなど気が散りそうなものは片づけ、人の出入りが少ない時間を選んであげましょう。
ハウスが好きなワンちゃんであればハウスで与えるのが一番です。
(3)食器で与えた後、食べなかったら30秒でごはんを下げる
この工程がもっとも重要です!
食器で与えて、ふらふらあちこちに移動したり、「いらな~い」というそぶりが見えたら30秒でごはんを下げます。
下げたご飯はその日のご飯の量からは完全に除外します。
朝あげて食べなかった分はそのまま一日のご飯から抜き、次に与えるのは夜ご飯です。
このとき、朝食べなかったからと言って量を増やすのもNGです。
(4)完食できたらとにかく褒める
オヤツを与えたり、一緒に遊んだり、完食できたらとにかくいいことがあると学習してもらいます。
逆に食べなかったあとはハウスにいれるか、何も構わずに30分は関わらないようにしましょう。
(5)量を減らして与えて完食できたら、少しずつ量を戻す
そもそも与える量が多い場合は戻す必要はありませんが、そうでない場合は徐々に量を増やしていきます。
この方法で、早ければ3日、時間がかかる場合は1週間程度で食いつきがよくなります。
食べるようになった後も最低でも3週間はオヤツなどは控えて、完食することを定着させましょう。
定着した後も、悪化させる5つの習慣は継続して気を付けて取り組むことが大切です。
それでも食べない、うまくいかない場合はぜひご相談を
そうはいっても、人の性格やワンちゃんの性格、家族構成やお家の環境などが様々なのと同じように食べなくなる要因は様々。
どうしてもうまくいかない場合はぜひ一度当店までご相談くださいませ。
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