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執筆者の写真くどう まやか

トレーナー目線-散歩中の飼い主NG行動

更新日:6月12日


犬同士の挨拶

こんにちは!大阪市福島区犬の幼稚園、oluolu dog schoolの工藤です。

今回は、お散歩中の飼い主さんのマナーとして、たまに見かけるけどトレーナー目線ではやめたほうがいいのにな、と思う行動をご紹介します。


大前提として、他者への配慮を当たり前に


犬と暮らす飼い主の責任のひとつとして、犬嫌いな人・犬嫌いな犬に対しての配慮を忘れずにいましょう。

世の中には、どんなに小さな小型犬でも「こわい」と感じる人がいます。

どんなにフレンドリーな犬であっても、いやだ!と思うワンちゃんがいます。

お散歩コースの環境にもよりますが、基本的にはこういった人たちがいる前提で配慮を忘れずにお散歩しましょう。


1.何も言わずに犬を近づけてくる



犬の散歩

お散歩中のご挨拶活動、トレーナー目線で言うとあまり好ましくありません。

・犬好きな犬

・犬との接し方が上手な犬

この二つが揃っているワンちゃんは、実はそんなにいないためです。


わが子が喜んで犬とあいさつしたがるからと言って、飼い主さんがそれに着いていって先に犬を近づけてくる方が結構いらっしゃるのですが、トレーナー目線で言うとかなり怖いです。


トレーニング中のワンちゃんの中には犬が苦手だという子が多いというのもありますが、相手がどんな子か分からない状態で、何も言わずに犬を近づけてご挨拶させるのは絶対にやめましょう


好きで近づいているように見えても、

・警戒していてチェックするために近づいてきている

・ご挨拶していて急にケンカに発展する

・遊びたい気持ちが強すぎて追いかけてしまう

ということがあります。


ご挨拶させたい場合は、先に飼い主さんに話しかけて犬が大丈夫かどうか確認してから近づけるようにしましょう。


2.抱っこした状態で人や犬に近づける



犬の散歩NG

お散歩中に限らずこの行動は、犬によっては噛んだり怒ったりすることがありますので絶対にやめましょう。

特にお互い抱っこした状態の犬をお顔から近づけるのは絶対にNGです。


抱っこした状態というのは体が拘束されており、自分で適切な距離を取ることができません。

嫌だ!と思ったらそのまま攻撃行動をとる以外に、嫌な刺激から逃れる方法がないため怒りやすのです。


そして、お顔から近づけるという点にも、怒りやすいポイントがあります。

親しみのない人や犬から目をじっと見て、正面から近づくというのは動物界で威嚇の意味があります。

よそのワンちゃんに、人間が触れ合う時はなるべく体の側面を向けて目をそらしてあげてくださいね。

また、犬同士の触れ合いで真正面から目をまっすぐ見て近づいている場合、友好的に見えてそのあとケンカに発展するケースが多く見受けられますので気を付けましょう。


仮に怒らなかったとしても、「自分で適切な距離を取れない」という状態は、かなりのストレスがかかります。

よほど顔見知りで、犬が喜んでいない限りは基本的にはやめましょう。


3.人や交通量が多い道での長いフレキシリード



フレキシリード

たまに大通りに面した場所で、フレキシリードを2m近く伸ばして犬が前方を歩いている姿を見かけることがありますが、単純に危ないのでやめましょう。

わき道から車・バイク・自転車が来るかもしれない状態で犬だけ先行して先を歩くのは危険です。


世の中には犬嫌いな人もいますし、犬嫌いな犬もいます。

犬嫌いな人の中にはどんなに小さな子でも「怖い」と感じることがあります。


街角で犬だけがニュッと出てきたら相当びっくりしますよね。

犬嫌いな犬と衝突してケンカに発展したら大変です。

人の往来が多い時はなるべく短めに持ち、飼い主と並んで歩くのがよいでしょう。


ただ、フレキシリードやリードを長くすることそのものがNGというわけではありません。

見晴らしがよかったり、人通りや交通量が少ない道はむしろ長めに持ってリラックス散歩にしてあげましょう。


4.コンビニやスーパーの前につないでお買い物


犬

これがNGな理由は2つあります。

・単純に危険

例えば運悪くビックリしてパニックになって首輪を抜いて脱走してしまったり、

犬が嫌いで意地悪な人に怖いことをされたり、

攻撃性の強い犬と会って噛まれたり、逆に噛んでしまったり…

考えすぎと思うかもしれませんが、世の中には思ったよりも色んな人がいますし、すべての人間が犬に友好的なわけではありません。何かあってからでは遅いです。


・強いストレスがかかることがある

たまにスーパーの外に繋がれて寝そべっているワンコを見かけることがありますが、これはかなり稀有です。

大体、ドキドキしながら震えていることがほとんどです。飼い主がいないうえに、身動きも満足に取れないので心細くないわけがありません。

また、コンビニもスーパーも犬が大好きな人やお子さんが通りかかることもしばしば。

かわいい~!と触られてドキドキが強すぎて、相手を噛んでしまう…なんてこともあるかもしれません。


私たちは「人として接するのではなく犬であるということを尊重する」という考えを大切にしています。

その根本には、人間の言葉が通じない(言葉を用いてコミュニケーションを行わない)動物に対して、絶対的に信用せずに、いつも”最悪のもしも”に備えておきましょうという意味も込められています。

回避できる”もしも”は回避するのがベストです。


例えば人も車も犬も全然いない、街の人がみんな知り合い、何か緊急性の高い理由があって…などであれば「絶対にダメ!!」ということはないと思いますが、基本的にはNG行動の一つです。


5.散歩中スマホを見ながら歩く


犬の散歩

最近はあまり見かけないかなと思いますが、飼い主はスマホに夢中。犬は自由に歩いているパターンです。

特に都会での散歩は、思ったよりも犬に負担やストレスをかけています。スマホを見ているとそのストレスを発見できませんよね。


また、拾い食い、マーキング、便をしたのに気づかないなどの問題が起こることもあります。

犬の散歩中は絶対に何があってもスマホを見るな!というわけではありませんが、お散歩は愛犬との大切なコミュニケーションの場にしてあげましょう。


おまけ はじめましてのワンちゃんを触る時のポイント


犬好きの方であれば、自分の犬に対してではなく、他のワンちゃんを触ることもあるでしょう。

人間が他の犬に触る時のポイントをお伝えます。


NG

目を合わせて、正面から近づき、上から撫でる


OK

目をそらして、体の側面を向けて、下から手を出す(撫でてほしそうだったら撫でる)


ワンちゃんたちの世界では、知らない相手と「目と目が合う」「目をじっと見つめる」というのは警戒態勢や威嚇の意味を示します。

とくに小型犬は体が小さいので、正面から近づいて上から手が伸びてくると非常に威圧感があり、人が好きな子でもちょっぴりドキドキしてしまうことがあります。


犬のボディーランゲージの一つとして、体の側面を向けることや目線を外すことは「あなたに敵意はありませんよ~」という意味を持っていますので、人間もそれにならって挨拶してあげましょう。


また、同じ理由から、犬同士が真正面から目を合わせているときは、そのあとケンカに発展することがありますのでなるべく回避したほうがよいでしょう。

犬種によってわかりやすさが異なりますが、しっぽを振っている=喜んでいるとは限らないので要注意です。




まとめ


いかがですか?

飼い主として愛犬を育てる以上、

・犬嫌いな人への配慮

・犬嫌いな犬への配慮

・愛犬のストレスへの配慮

この3つの配慮を忘れずに!


ちなみに便を拾わない、ノーリードのお散歩など、誰が見てもダメなことは今回は触れていませんが、基本的にはこの二つもNGです。


絶対にNG!というものもあれば、配慮しましょうね~という程度のものもありますし、環境やワンちゃんの状態によってはOKなこともあります。

少なくとも、不特定多数の人・犬・車やバイクなどの往来が激しい都会では基本的には避けた方がよいでしょう。

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