top of page

トレーナーがやらない、実は犬に嫌われる行動

執筆者の写真: くどう まやかくどう まやか

大阪市福島区犬の幼稚園

みなさんこんにちは!大阪市福島区にあるドッグスクール、oluolu dog schoolの工藤です!

お家でずっと一緒に過ごしている飼い主と比較して、トレーナーは限られた時間でワンちゃんと接して、信頼や友好を築いていきます。


愛犬ともっと絆を深めたい!

愛犬ともっと仲良くなりたい!

愛犬ともっと分かりあいたい!


そんな愛犬家のみなさんに、トレーナーがワンちゃんになるべくやらないようにしている「嫌われやすい行動」をお伝えします。

もちろん、すべてのワンちゃんに当てはまるわけではなく、ワンちゃんにも好き嫌いがありますが、少なくとも初対面・まだ慣れていないうちに、以下の行動はとらないようにしています。


はじめに申し上げておきますと、すべてのワンちゃんに当てはまるわけではありません。

中には紹介した人の行動が「好き」な子もいますので、ぜひワンちゃんの様子を観察して、当てはまっているな~と思ったら気を付けてみてくださいね。




①頭をなでる



犬しつけ教室


まず初対面のワンちゃんの頭をなでることは絶対にしません。

頭は急所であり初対面の人から急所をいきなり触られるのは非常にハードルが高いです。さらに目の前から手が覆いかぶさってくるので威圧感を与えやすいためです。

初対面に限らず、実は頭を撫でられることが苦手なワンちゃんはたくさんいます。苦手とはいわなくても好きではないことがほとんどです。

頭を撫でたときに後ずさったり、手をよけるワンちゃんは、むしろ頭を触られるのが嫌いなサインです。


かわりにここをなでる

首・胸・おしりなどの部分を撫でられるのが好きなワンちゃんは多いです。

また、お腹を出すワンちゃんはみぞおちのあたりをコショコショしてあげると喜ぶ子も多いですね。

自分が足や口でカイカイできない部分は比較的喜ばれやすい傾向があります。


ワンちゃんにも撫でられたい場所とそうでない場所がありますので、日々のスキンシップでどこが好きで、どこがあまり好きではないのか観察してみましょう。


②やりすぎる



犬のしつけ


構いすぎる、撫ですぎる、遊びすぎる、トレーニングしすぎる…これらは全て嫌われる・飽きられる原因になります。

特にレッスン(トレーニング)をするとき、「もうちょっと、これができたら…」と夢中になってしまうとワンちゃんにとってだんだんつまらなくなり、集中力が落ちます。

集中力が落ちるとトレーニングもうまくいかず、褒めるポイントも減り…悪循環に。


もちろん、中にはとんでもなくエネルギッシュで無限におねだりするワンちゃんもいますが、飼い主のいうことがなかなか届かないワンちゃんに多く見受けられます。


楽しいところでおしまいにする

撫でる・遊ぶ・トレーニングする時全てにおいて言えるのが、ワンちゃんが「もっと!」「楽しい!」と思っているタイミングでやめることです。


ワンちゃんは長く毎回出てくる・もらえるものよりも、時々もらえるものやいつもらえるかわからないものの方が価値を感じてくれます。

逆に毎回「もういいや」とワンちゃんが飽きるまでやってしまうと、次同じ時間がきても「またあの時間か~」と期待値や価値が下がってしまうのです。


特に仔犬の時期は集中力が低く気分がうつろいやすいのに対して、おすわりなどのしつけ・おもちゃ遊び・お散歩など、色々一緒にやりたい人の気持ちが先行して「やりすぎ」になりがち。

しつけやトレーニングに熱心なご家庭ほど、この状況に陥ることがあります。

とにかく飽きさせない工夫が大切です。


③押し付ける


②と近い内容ですが、遊びたい・抱っこしたい・構いたいというこちらの要望を押し付けるのは、実はワンちゃんによってはストレスを感じることがあります。

特に抱っこは、捕まることが苦手なワンちゃんにやってしまうと嫌われる原因に。つかまる気配を察知して逃げるようになってしまうことがあります。


小さいお子様にワンちゃんが中々なつかない、逃げ回る、怒る…といったお悩みがある場合は、まさにこれが原因です。


ワンちゃんに好かれるには、寄ってくるのを待つ・○○したいを待ってあげることが大切です。


逆に言えば、遊びひとつ取ってもうまくワンちゃんの「○○したい」を引き出してそれにうまく応えることで、その人との遊びやスキンシップの時間の価値はうんとあがります。

例えばおもちゃ遊び。飽きるまでやらない、というのは前述したとおりですが、引っ張りっこ遊びのときに手を放して「負け役」をやってあげることで、ワンちゃんにとっては勝ったり負けたりで面白味のある遊びへと発展します。


④褒めない・褒め方が一定


犬の幼稚園

やってもやらなくても一緒、頑張ってやってもモチベーションにならない、というのはしつけをするうえで悪循環を生む要因の一つです。

中々できないことができたとき、難しいことに挑戦したとき、苦手なものにチャレンジしたときなど、ワンちゃんにとって難易度があがったときは犬にとっての喜びレベルがあがるようにたくさん褒めます。


人間も、難しいことがクリアできたときにたくさん褒められると嬉しいですし、そういう人の方がつきあっていきたいと感じますよね。

逆にそうやって自分を認めてくれる人には、力になってあげたいと感じることが多いでしょう。


また、嫌われるうんぬんとは別のしつけの観点でいうなら、理想の行動をとっているときに褒めることも大切です。

例えばドッグカフェやお散歩などで、吠えたり引っ張ったり…困った行動をとっているときにばかり注目されがちですが、大人しく休んでいるときや引っ張らずに歩けているときに褒めるべきです。


⑤求めすぎる


人間の理想と、ワンちゃんにとっての難易度は全く別物です。結果ばかりを求めてできないことばかりに目が行くと、お互いにとって悪循環です。


トレーニングやしつけというとオスワリやマッテなどを連想されがちですが、トイレ・ハウス・お散歩・お手入れなどもすべてトレーニングの一環です。

ワンちゃんの苦手・好きをしっかり理解して、苦手なことはなるべくスモールステップで。受け入れられる・できる範囲から徐々に慣らしてあげましょう。


例えば、

目ヤニをとる・歯を磨くことが苦手で怒る・逃げる・噛むといったお悩みがあるとします。

犬に求める結果が「お手入れを完遂する」ことだと、実は求めすぎているケースがほとんどです。

まずは口周りを触らせてくれるか、道具を使う前に指で触れるか…etc受け入れられる範囲から小さなステップアップを踏んで慣らしてあげることが大切です。



まとめ


いかがでしたか?

最初に述べた通り、すべてのワンちゃんに当てはまるわけではありませんので、その点はご留意ください。


私が日ごろから思っているのは、犬たちは私たちに様々なことを譲ってくれているということです。

吠えちゃダメ、おトイレはここでしてほしい…など、これらは本当は犬という動物には必要ないことで、人間と暮らす上で必要なだけなのです。

何かでコントロールしようとするのではなく、譲り合いの答え合わせを行うことが本当の信頼関係を築くうえで必要なこと。

そのためには、ワンちゃんの行動や表情をしっかり観察して対話し、一方的ではなく譲り合い・歩み寄りの精神でコミュニケーションをとっていきましょう。

閲覧数:42回0件のコメント

最新記事

すべて表示

Comments


Commenting has been turned off.
bottom of page